Entries
異物と内視鏡
先週は内視鏡の異物除去が2件ありました。
2件とも猫ちゃんです。
まず1件目です。オーナーさんが「飲んだかも」とのことで来院されました。
飲んだものがレントゲンに映りにくいので、エコー検査もしましたがはっきりしません。
そういう時は内視鏡検査が確実です。
逆に腸の異物は超音波で分かりやすいのですが、腸の異物は内視鏡では取れないので開腹になります・・・。
一件目の子は無事内視鏡で異物が取れました。
2件目ですが、去勢手術予定の子でした。当院では術前検査で最低限レントゲンはお勧めしています。
レントゲンを見た所異の中にヒモのようなものが・・・。
おそらく時間が経っていたのでしょう。飲んだばかりだとあそこまではっきり見れないと思います。
去勢手術を予定通り行った後で、無事内視鏡で摘出しました。

その異物です。
異物を飲んだ場合は、もし飲んだものがあれば同じものを持ってくるとスムーズです。
吐かせていいものもあるし、そうでないものもあります。
また異物を飲んだ疑いがある時は食事を抜いて来院してすると助かります。
食事があると、胃の中が食事まみれで異物が埋まって良く見えません。また食道炎のリスクが高まります。
食道炎なら大したことないと思われるかもしれませんが、獣医療での食道炎は食道が狭くなったりとたちが悪いです。
あと異物を飲む子は、たいてい繰り返します!猫はそっと行動するので犬より分かりにくいですが、危ないものはもう引き出しにしまい込んだ方が無難かもしれません。
2件とも猫ちゃんです。
まず1件目です。オーナーさんが「飲んだかも」とのことで来院されました。
飲んだものがレントゲンに映りにくいので、エコー検査もしましたがはっきりしません。
そういう時は内視鏡検査が確実です。
逆に腸の異物は超音波で分かりやすいのですが、腸の異物は内視鏡では取れないので開腹になります・・・。
一件目の子は無事内視鏡で異物が取れました。
2件目ですが、去勢手術予定の子でした。当院では術前検査で最低限レントゲンはお勧めしています。
レントゲンを見た所異の中にヒモのようなものが・・・。
おそらく時間が経っていたのでしょう。飲んだばかりだとあそこまではっきり見れないと思います。
去勢手術を予定通り行った後で、無事内視鏡で摘出しました。

その異物です。
異物を飲んだ場合は、もし飲んだものがあれば同じものを持ってくるとスムーズです。
吐かせていいものもあるし、そうでないものもあります。
また異物を飲んだ疑いがある時は食事を抜いて来院してすると助かります。
食事があると、胃の中が食事まみれで異物が埋まって良く見えません。また食道炎のリスクが高まります。
食道炎なら大したことないと思われるかもしれませんが、獣医療での食道炎は食道が狭くなったりとたちが悪いです。
あと異物を飲む子は、たいてい繰り返します!猫はそっと行動するので犬より分かりにくいですが、危ないものはもう引き出しにしまい込んだ方が無難かもしれません。
最近の腹腔鏡手術
最近の腹腔鏡手術です。
まず、胸の深いワンちゃんの避妊手術です。
通常の避妊手術は、卵巣を体の外に引っ張りだします。
体の外で卵巣の付け根にある血管や脂肪を糸でしばる、もしくは器械で固めて出血しないようにして切除します。
しかし卵巣の根っこはほぼ背中側にくっついています。
それを体を横断してお腹側から外に引っ張りだします。
猫はその手技は楽ですが、中型犬以上もしくは胸の深いワンちゃんだとさらに大変です。
そもそも体の外に十分出てくれないので、卵巣の根っこを糸でしばるもしくは器械で処理するのも凄い注意が必要です。
十分に視認出来ないと出血、他の組織を損傷する、取り残すなどの合併症が出る可能性があります。
引っ張りづらい上に脂肪がついてますので、血管などが視認しずらいことも多いです。
あと引っ張るとき痛いです。痛み止めを使ってもその時は心拍数が痛みで上がることが多いです。
切った後も、切った部分は体内の深い部分に戻ろうとするので止血確認が難しいことがあります。
腹腔鏡だと上記の点がほぼ解決出来ます。
卵巣を体の外に無理矢理引っぱり出す必要がないので、痛みの低減が期待出来ます。麻酔中の心拍数も上昇しません。
さらに写真の様に、切除した後の出血確認も容易です。肉眼で直視するより画面で拡大して見えるのも強みです。

それに加え、
・傷が小さい
・腹部臓器の乾燥の防止(臓器は乾燥に弱いです)
というメリットがあります。


先日行った胸の深い8kgのワンちゃんですが、やはり右の卵巣はかなり深い位置にあり、腹腔鏡でやってよかったなと思いました。
腹腔鏡下避妊手術は手技としても安全性は高いと考えています。
今の所、導入して20例くらいは行ったと思いますが重篤な合併症の経験はありません。
ただ現状当院では5kg以上のワンちゃんを対象としています。
いずれ小さいサイズの器機を入れられればもう少し小さいワンちゃんの手術も行えると思います。
むろん開腹手術を選択する場合も、気をつけて行っていますのでご安心下さい。
その際の組織を結んだり切った所を縫う糸も、体への負担が少ない糸を使っています。
費用もそこまで高くはしていません。
ご興味をお持ちであれば、気軽にご相談いただければと思います。
まず、胸の深いワンちゃんの避妊手術です。
通常の避妊手術は、卵巣を体の外に引っ張りだします。
体の外で卵巣の付け根にある血管や脂肪を糸でしばる、もしくは器械で固めて出血しないようにして切除します。
しかし卵巣の根っこはほぼ背中側にくっついています。
それを体を横断してお腹側から外に引っ張りだします。
猫はその手技は楽ですが、中型犬以上もしくは胸の深いワンちゃんだとさらに大変です。
そもそも体の外に十分出てくれないので、卵巣の根っこを糸でしばるもしくは器械で処理するのも凄い注意が必要です。
十分に視認出来ないと出血、他の組織を損傷する、取り残すなどの合併症が出る可能性があります。
引っ張りづらい上に脂肪がついてますので、血管などが視認しずらいことも多いです。
あと引っ張るとき痛いです。痛み止めを使ってもその時は心拍数が痛みで上がることが多いです。
切った後も、切った部分は体内の深い部分に戻ろうとするので止血確認が難しいことがあります。
腹腔鏡だと上記の点がほぼ解決出来ます。
卵巣を体の外に無理矢理引っぱり出す必要がないので、痛みの低減が期待出来ます。麻酔中の心拍数も上昇しません。
さらに写真の様に、切除した後の出血確認も容易です。肉眼で直視するより画面で拡大して見えるのも強みです。

それに加え、
・傷が小さい
・腹部臓器の乾燥の防止(臓器は乾燥に弱いです)
というメリットがあります。


先日行った胸の深い8kgのワンちゃんですが、やはり右の卵巣はかなり深い位置にあり、腹腔鏡でやってよかったなと思いました。
腹腔鏡下避妊手術は手技としても安全性は高いと考えています。
今の所、導入して20例くらいは行ったと思いますが重篤な合併症の経験はありません。
ただ現状当院では5kg以上のワンちゃんを対象としています。
いずれ小さいサイズの器機を入れられればもう少し小さいワンちゃんの手術も行えると思います。
むろん開腹手術を選択する場合も、気をつけて行っていますのでご安心下さい。
その際の組織を結んだり切った所を縫う糸も、体への負担が少ない糸を使っています。
費用もそこまで高くはしていません。
ご興味をお持ちであれば、気軽にご相談いただければと思います。
腹腔鏡下避妊手術
明日の診察と健康診断
明日、4月9日の院長の診察のお知らせです
午前中は平常通り12時受付までですが、午後の院長の診察が、
14:00〜16:30まで
となっております。
16時半以降も、フードやペットホテル業務、常備薬の処方は可能です。
また狂犬病やノミダニの薬、フィラリア予防薬の処方(要血液検査)は可能です。
健康診断、エコー検査などは16時半以降は行えませんのでご了承下さい。
なお、病院は19時まで開いております。(通常より30分早いです)
4月は他に診療時間の変更や休診は今のところありません。
また、ゴールデンウィークはカレンダー通りの予定です。
なので29日の祝日は午前中のみとなっています。
また健康診断キャンペーンを行っております。
健診A:フィラリア検査+血球検査(詳しく出ます)+血液生化学検査
健診B:レントゲン1部位、心臓エコー、腹部エコーから2検査、+健診A
健診C:レントゲン2部位、エコー2部位+健診A
その他オプションもあります。
超音波検査機器も新しくなって精度が増したように思えますので、10歳以上の動物は健診B以上をお勧めいたします。
詳しくはスタッフまで。
午前中は平常通り12時受付までですが、午後の院長の診察が、
14:00〜16:30まで
となっております。
16時半以降も、フードやペットホテル業務、常備薬の処方は可能です。
また狂犬病やノミダニの薬、フィラリア予防薬の処方(要血液検査)は可能です。
健康診断、エコー検査などは16時半以降は行えませんのでご了承下さい。
なお、病院は19時まで開いております。(通常より30分早いです)
4月は他に診療時間の変更や休診は今のところありません。
また、ゴールデンウィークはカレンダー通りの予定です。
なので29日の祝日は午前中のみとなっています。
また健康診断キャンペーンを行っております。
健診A:フィラリア検査+血球検査(詳しく出ます)+血液生化学検査
健診B:レントゲン1部位、心臓エコー、腹部エコーから2検査、+健診A
健診C:レントゲン2部位、エコー2部位+健診A
その他オプションもあります。
超音波検査機器も新しくなって精度が増したように思えますので、10歳以上の動物は健診B以上をお勧めいたします。
詳しくはスタッフまで。
新しいエコー機械の導入



新しい超音波検査機器にしました。
違う点は
・前の超音波検査機器より2世代新しい!
・さらにTOSHIBA製の最上位機種!!
という事で前より断然画像が見やすくなりました。おそらくエコー検査時間の短縮に繋がると思います。
かといってエコー検査で何でもかんでも診断が出来る訳ではありません。
確定診断の為には他の検査や手術が必要な場合もありますし、重篤でなければ経過を追っていくのも大事です。
そもそも検査前に重要なのは飼い主様からのお話を伺う事だと思います。
(嘔吐はいつからか、頻繁か、変わったものを口にしなかったかなど・・・、なので本当は代理の方とかが病気の子を連れてくる状況は難しかったりします。)
それと一般身体検査や血液検査であたりをつけて検査に臨みます。
先日このエコーで初めて元気食欲不振の猫ちゃんの診察をしました。その時飼い主さんが「こういう器械は言葉の話せない動物の口の代わりですね」とおっしゃっていました。まさにその通りだと思います。
検査によってある程度治療の方針が固まる事ができ、本日来院時には状況は改善されていたようで暫くの通院となっています。
このようにエコー検査は病気を選り分けるのには重要です。
例えば嘔吐にしても、異物なのか膵炎なのかで大きく処置は異なってきます。腫瘍が原因の事もあるわけです。
実際レントゲンで一般的な獣医が判断出来るのは、胃捻転胃拡張や、レントゲンに映る異物くらいでしょうか。
エコーではそれ以外もある程度把握出来るのが強みです。
なので私に取ってはエコー検査無しの診療など想像が出来ません...。
ただエコー検査が苦手なのは毛です。毛があるとよく見えません。薄い毛なら何とかなりますが。
なので健康診断以外でしっかりした検査を行う時はお腹の毛を脇腹〜肋骨のあたりまで刈る事になりますがご容赦下さい。