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獣医内科学アカデミー

 2月16日から18日までお休みをいただき、獣医内科学アカデミーに参加してまいりました。

 今回は鹿児島県の開業から若手3人が参加し、いつもよりボッチ感がなくて心強かったです…。

 今回聴講した内容は「猫の心筋症」「肝臓疾患の診断 FNA?Tru-cut?生検?」「肝臓病ケースカンファレンス」「猫特有の内科疾患」「抗がん剤」「猫の心臓病のバイオマーカー」「犬のアトピーの抗菌治療」「猫の三臓器炎」「心臓エコーによる心筋のねじれの評価(←マニアックです…)」
 
 気がつけば猫のことが多いですね…しかし近年「猫は小さな犬ではない」という言葉は獣医療では一般的になってきています。それに伴い、猫医学もどんどん新しいことが出てきています。なので学会でも猫に割く時間が増えてるように思えます。
 そして「猫特有の内科疾患」で聴講したことは、戻ってからの診療で早速役に立ちました。
高齢の猫の脱毛症は全身の精密検査が大事です。今回高齢の脱毛症の猫をチェックしてみると、膵臓に腫瘤が超音波検査で確認されました。一般的なのは胸腺腫という腫瘍ですが、その他胆管がんや膵臓腫瘍で脱毛を呈することがあるようです。
(腫瘍随伴性脱毛症と言います)通常、皮膚病で胸やお腹の中まで見ないと思うので要注意です。
他のテーマも、今後のより良い診療に活かしていきたいと思います。
 
 専門的に勉強する上で大事なのは、「知識の更新」「復習」だと考えています。
さらに、各分野のスペシャリストの講義、知識、経験を講義で聞けるのは大きいです。
それに、獣医療も新しい知見や治療が見つかってきたり、新薬が出てきたり、新しい論文が出てきたり、講義をしてくださるスペシャリスト達も知識と経験が蓄積されてきます。日常の診療で全て網羅はできないので、我々開業医にとっての学会というのはそういう知識を一気に更新できるチャンスです。
 あとは学会に参加している他地域の同級生や先輩方との会話から、何か見つけること(診療にのみならず、病院のあり方、自身の健康問題…etc…)もできます。こういうのも大事です…。
 
 そして学会で本を手に取って購入したり、最新機器のチェックもできます。
 とりあえず今回は4冊本を購入しました…。
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 あとペーパーレスが進んできて、個人的には助かります…

 参加した若手で記念写真も撮ってみました…スクラム組んで、より良い獣医療のため頑張ろうと思います…
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